納入事例 Case Studies
納入背景
国立研究開発法人産業技術総合研究所 福島再生可能エネルギー研究所様は、国内外に再生エネルギーの普及促進をするため、太陽光発電と風力発電、水素利用や地熱のエネルギーマネジメントと周辺技術の開発を行っており、パワーコンディショナーに対して、それぞれのエネルギー源の特性や状況を正確に再現するノウハウを持っている当社の5MVAのシミュレータシステムを導入されました。
それにより、3MW(メガワット)級の大容量の系統連系パワーコンディショナーの検証・評価試験が可能となりました。
納入機器と特長
シミュレータシステムは系統連系パワーコンディショナーを試験評価する際に必要不可欠のものです。当社は、太陽電池、燃料電池、風力発電、小水力発電などさまざまな新エネルギーに対応するパワーコンディショナーに対して、それぞれのエネルギー源の特性や状態を正確に再現するノウハウを持ち、パワーコンディショナーの評価機関様、およびパワーコンディショナーのメーカー様に貢献しています。
電力系統模擬電源 5MVA(ACシミュレータ)
送電網に系統連系した時のパワーコンディショナーの性能、動作を試験するために、停電、電圧・周波数変動等、系統の状態を変化させるものです。40次までの高次高調波を重畳することにより、さまざまな地域での実際に発生する交流波形の再現が可能です。
太陽電池模擬電源 3MW(DCシミュレータ)
太陽光電池、風力発電におけるさまざまな天候や異常時における出力の変動を再現するものです。
RLC模擬負荷装置 3MVA
系統連系保護装置の単独運転を試験・評価するため、発電量とバランスの取れた負荷状態を作り出すものです。
計測システム
系統連系用パワーコンディショナーの性能を測定し、記録するためのものです。
製品仕様
電力系統模擬電源(ACシミュレータ)
絶縁方式 | 商用周波数絶縁トランス内蔵型 |
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出力容量 | ±125kVA/±300kVA/±500kVA ±835kVA/±1670kVA (並列運転による容量拡張可能) |
出力電圧 | AC0~576V |
交流出力側 | 三相3線/三相4線、中性点接地 |
系統入力方式 | 三相3線、AC420V±10%、50/60Hz |
太陽電池模擬電源(DCシミュレータ)
絶縁方式 | 商用周波数絶縁トランス内蔵型 |
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出力容量 | ±300kW/±550kW/±550kWx2回路/±550kWx3回路(並列運転による容量拡張可能) |
出力電圧 | DC0V~1000V |
系統入力方式 | 三相3線、AC420V±10%、50/60Hz |
※詳細はこちらをご覧ください。
お客様情報
国立研究開発法人産業技術総合研究所
福島再生可能エネルギー研究所 様
産業技術総合研究所について
日本最大級の公的研究機関として日本の産業や社会に役立つ技術の創出とその実用化や、革新的な技術シーズを事業化につなげるための「橋渡し」機能に注力されています。持続可能な社会の構築に向けて、グリーン・テクノロジーによる豊かで環境にやさしい社会の実現とライフ・テクノロジーによる健康で安全な生活の実現を目指しています。
福島再生可能エネルギー研究所について
産総研 福島再生可能エネルギー研究所(FREA)様は、政府の「東日本大震災からの復興の基本方針」(2011年7月)を受けて、平成26年4月に開所。
「世界に開かれた再生可能エネルギー研究開発の推進」と「新しい産業の集積を通した復興への貢献」を使命とし、国内外から集う多くの人々と共に活動されています。
カスタマイズもご相談ください
標準品をお客様独自のご使用条件にカスタマイズすることで、現場作業の効率を向上させる方法があります。
電源機器製造で長年培った当社の実績と経験で、お客様のご要望にお応えいたします。