蓄電池・燃料電池・水電解装置
複合システム

納入背景

壱岐市は、気候変動により同市の主要産業のひとつである漁業への影響が深刻になっていることを背景に、2019年9月、全国で初めて気候非常事態宣言を行いました。その取り組みのひとつとして太陽光エネルギーを使い製造した水素を燃料にして発電するシステムの実証実験を2020年度から実施し、フグの陸上養殖場をプロジェクトの舞台にしています。この実証実験に必要な機器として、太陽電池用コンバーターや燃料電池用コンバーター、水電解用コンバーターなどを採用していただきました。

納入後の成果

太陽光発電と蓄電池・燃料電池からの電力変換によって生成された電力で水槽の循環用ポンプの駆動・再生可能エネルギー由来の酸素により水槽内の酸素濃度の保持を行い、副次的に発生した熱により水温保持を行っています。

1. 太陽電池用 DC/DC コンバーター：最大電力点追従制御（MPPT）による太陽光発電を行います。
2. 燃料電池用 DC/DC コンバーター：水素と酸素で発電した燃料電池からの電力を当 DC/DC コンバーターで DC/AC インバーターへ電力供給をします。
3. 蓄電池用 DC/DC コンバーター：余剰電力として発生する太陽光発電電力を蓄電池に充電し、太陽光が少ない時間帯における養殖装置への供給を行う DC/AC インバーターへ電力供給を行います。
4. 負荷用 DC/AC インバーター：停電時でも水槽の循環ポンプへの電力供給を行うための AC 電力を生成します。
5. 切替スイッチ：通常時は太陽光・燃料電池・蓄電池電力で養殖装置へ電力供給、悪天候が続き、水素および蓄電池電力が枯渇した場合には系統電力を使用するために切り替えるスイッチです。
6. 水電解用 DC/DC コンバーター：余剰電力として発生する太陽光発電電力を使用し、水電解装置に供給するための電力（電圧）を生成します。

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